うつ病の人に本当に"頑張れ"は禁句なのか? その1
頑張れは禁句?
うつ病の人に「頑張れ」は禁句との認識が広まっています。
私が思うのは本当に「頑張れ」が禁句なのかどうかという事。
意外となぜ「頑張れ」という言葉がいけないか知らない人が多いのではないでしょうか?認識として持っているって言うだけで。
そもそも、うつ病の人に「頑張れ」がダメなのは"今まで頑張ってきたつもりで頑張ってないのか"や"これ以上どうやって頑張ればいいの?"という思いが強く、極端に言えば"これ以上どうにもならないなら死んだ方がマシなのでは…"という結論に至ってしまう訳です。
そんな人に「頑張れ」なんて言ったら追い詰めるだけです。
うつ病もれっきとした病気です。これまた極端な話ですが、末期癌を患った方に「癌になるな!」「癌は甘えだ!」と言っているのと同じ事だと思ってください。
だから、うつ病の方に「頑張れ」は禁句と言われています。
ですが、本当に「頑張れ」は禁句なのか疑問を覚えたんです。
なぜか。
以前にも書きましたが、ブルーハーツが好きです。
好きな曲は幾つもありますが、その中に"人にやさしく"という歌があるんです。
この歌の歌詞に"がんばれ"がサビで入ります。
私自身が好きだからというのも確かにあるかもしれません。
ですが、ラストの部分で
優しさだけじゃ
人は愛せないから
ああ なぐさめてあげられない
期待外れの 言葉をいう時に
こころの中では
ガンバレって言っている
聞こえて欲しい あなたにも
ガンバレ!
これ、うつ病になってから聞いて、うつ病に「頑張れ」って言ってはいけない事を書いているのかと思えるほどでした。
うつ病をちゃんと知らない人がうつ病の人に応援したい時に何も言えない、「頑張れ」といってはいけないのであれば、なんて声かけていいのかわからないんではないのかと。
だけど、治るように応援しているから口にはだせないけど心の中では「頑張れ」って伝えたいのではないのでしょうか。
この歌詞をそうとらえた時に、この歌の"ガンバレ"には嫌に思う事がなくなりました。前回書いた時同様に"共感"する事が重要で、その共感を覚えたからだと感じました。
そうすると、「頑張れ」は本当に禁句なのか?実際は使用時を間違えなければ使ってもいいのではないかと思った訳です。
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